第4限目 やる気スイッチをオンにする。


 
 心のメカニズムの話をします。
 

 
知性が上がる〉と物事が分かったり理解できたり 出来なかったことが出来たりする。
 
〈感情が上がる〉と嬉しくなったり楽しくなったりする。
 
〈意欲が上がる〉とやる気や元気や根気が出てきて 本気になります。
 
すると「もっと知りたい!もっと出来るようになりたい!」 と知性が上がっていきます。
 
「知性」が上がると、さらに「感情」が上がり、 もう「意欲」は止まりません。
この正の循環回路のめぐりをよくすることで心が成長します。 その役割やキッカケづくりは、指導者にあると思います。
 
三重県立久居農林高校の野球部の子たちは 最初は何事にも非常にスローモーションで、 やる気を感じませんでした。 そんな彼らに「やる気出せ!」といっても無理です。
  
ある日、美味しいラーメン屋を見つけたから 一緒に行ってくれへんか?って。 おごるから来て!って(笑)
でも、一緒にラーメン屋に行ってもラーメンの話だけ。
 
「めっちゃ旨いな。なんのダシやろな?」なんて。
 
でも彼らは待ち構えているんですね。
この先生、野球の話をするのかな?
勉強の話かな?
生活の話かな?
 
でも僕はラーメン以外の話は一切しません。
旨かったな〜 付き合ってくれてありがとう! 
じゃな!って帰るんです。
 
みんな、ポカーンとしています。
 
次の日は、中華に行きたいけど、どう?っていうと 子どもたちは、先生、しゃーないなぁって感じで 来てくれるんです。 一緒に何日か行くんです。
  
すると
彼らはすすんでグランドに早く来るようになりました。 最初は言ってこなかったですが、
いつの頃からか「昨日はごちそうさまでした!」と 自然と言ってくるようになりました。
  
やる気(意欲)を上げたかったら、 その前の感情を上げると自然と上がってくる。
 
生徒とラーメン屋さんに行ったとしても 学校の先生は学校の話やクラブの話、心の話とかして しまいがちです。
 
やる気を上げようとばかりに やる気に火をつけようとするのです。
 
やる気(意欲)を上げたいなら、その前の感情を 上げてあげれば、勝手に上がってきます。
勉強も同じです。
分からない問題があれば、その前に戻ることです。 感情を上げることが、やる気スイッチをオンにするのです。
 
 


天秤の話をします。
右の皿に10gの分銅を乗せると、右に傾きます。
 
そこで自転車に置き換えて下さい。
傾いた状態で自転車を加速することはできません。 傾いた状態で手放し運転、両輪ジャンプなど応用はできません。
 
子どもたちも同じで傾いた状態では 成長の加速ができなくなり応用もできません。
  
世の中のすべては二極性で成り立っています。
プラスとマイナス、男性と女性、陰と陽、満潮と干潮、 表と裏、発信と受信など、どちらが良い悪いではなく、 すべてにおいて二極性でバランスを保っているのです。
 
そこで選手に質問するんです。
天秤の右の皿に運動を乗せると、左には何を乗せる?
「休息」「勉強」と答えます。
もちろん大切ですが、技術のレベルを上げる際には 「感覚」を乗せるんです。
 
例えば、どれだけ力強いスイングをしている打者でも、 目をつぶっていたら打つことはできません。
 
逆にスイングがおかしくてもボールを 捉える感覚(視覚情報の取り方)が素晴らしかったら、 打ち返すことができます。
技術練習は大切ですが、感覚(五感)を研ぎ澄ます練習も していかないと天秤は傾き、技術向上の加速にブレーキを かけてしまいます。
  
心のメカニズムにも二極性があります。
例えば知性において
「知識(受信)」と「知恵(発信)」
「質問(発信)」 と「 教えてもらう(受信)」
バランスをとれている子供は、野球や勉学も伸びてきます。 近頃、教育現場において、子供たちは受信型になっており 教えてもらうばかりになっています。
 
自分から質問したり、強い意志を持ったり、 教えてもらったことを変換して出す(知恵)などに 楽しみを見出してくれると、バランスがとれると みるみる伸びていきます。
 
学校行事やクラブ活動の場が「発信」をする場です。
学校の中では「授業」と「学校行事、クラブ活動、学級活動」で バランスをとることが大切です。 だからこそ、クラブ活動ではやらされ感のあるものに してはいけないと思っております。
 
バランスが取れれば、中心が見えてきます。
中心が分かるととても楽しくて、楽にいられます。
自転車を乗るように。
 
 
では心と体のギャップを実感していただきます。
 
2人一組になってください。
ひとりは、あの壁の時計に正対して立ってください。
そして利き手を伸ばして、時計の12の文字を
人差し指で指してみてください。
 

  
もうひとりの人は、指をさしている人の
後ろに立ってください。
そして前の人が、ちゃんと時計の12の文字を
指しているか確認してください。
  
どうですか?
笑っちゃいますよね。
前の人は12の文字を指しているつもりですが、後ろから見ると、まったく違うところを
指しているのがよくわかると思います。
 
頭(脳)では的をめがけているんですが、体(利き手)が的を外れているということは、頭(脳)と体、心と体が一致していないということです。
  
野球でいうとピッチャーは、キャッチャーのミットをめがけて投げているのですが、狙った所に投げられない。
 
これは精神的なことばかりではなくて、指導者は選手のイメージのギャップに大きなズレが
あるということの認識をもってあげなければいけないということです。
 
では、今から心と体が一致させることをやります。
非常に単純なことです。
  
先ほどのように
ひとりは、あの壁の時計に正対して立ってください。そして利き手を伸ばして、時計の12の文字を人差し指で指してみてください。
  
もうひとりの人は、指をさしている人の後ろに立ってください。そして前の人の利き手(利き腕)を持ってこれが正しい位置(時計の12の文字)ですよと導いて指してあげてください。
 

  
前の人は、自分が正しく指していると思っているので「ウソ!」って驚くと思います。これほどズレていることに気づきます。
 
教えてもらう人は何も深く考えずに。「そうか、この方向が時計の12を指しているのか」
と感じでいいんです。その教えてもらった感覚を信じて、自分の体と感覚を信じて、何度も指をさしていると、目をつぶっていてもまっすぐ正しくさせるようになります。
  
アスリートは素直な子がよく伸びるっていいます。この指さしも、素直な子はすぐに覚えます。
 
これができる(心と体の感覚が一致する)とピッチャーの子は目を閉じたままでも、めがけたところにボールが投げられるようになります。
  
また、目をつぶっていてもターゲットは。残像として残っていますので、残像に残っている時間が長いということは(雑念がない状態)頭がスッキリしている状態なので記憶力が良くなり成績も上がるわけです。
  
頭ばかり使ってしまいがちな現代こそ
体の感覚が鈍りがちになります。
そうすると体のセンサーが鈍くなり、
危機管理能力の低下となったしまいがちになります。
またKYにもなりがちになります。(笑)
 
「察する」ことは、日本人の誇れる文化です。
今こそ、感じる力(感覚)を大切にするときなのです。
 
※時計へ正対する様子はこちらの映像もご参照ください。
 
〈第4限目おわり〉
 
 

第4限目 やる気スイッチをオンにする。


 
 心のメカニズムの話をします。
 
 


 
〈知性が上がる〉と物事が分かったり理解できたり
出来なかったことが出来たりする。
 
〈感情が上がる〉と嬉しくなったり楽しくなったりする。
 
〈意欲が上がる〉とやる気や元気や根気が出てきて
本気になります。
 
すると「もっと知りたい!もっと出来るようになりたい!」
と知性が上がっていきます。
 
「知性」が上がると、さらに「感情」が上がり、
もう「意欲」は止まりません。
この正の循環回路のめぐりをよくすることで心が成長します。
その役割やキッカケづくりは、指導者にあると思います。
 
三重県立久居農林高校の野球部の子たちは
最初は何事にも非常にスローモーションで
やる気を感じませんでした。
そんな彼らに「やる気出せ!」といっても無理です。
  
ある日、美味しいラーメン屋を見つけたから
一緒に行ってくれへんか?って。
おごるから来て!って(笑)
一緒にラーメン屋に行ってもラーメンの話だけ。
 
「めっちゃ旨いな。なんのダシやろな?」なんて。
 
でも彼らは待ち構えているんですね。
この先生、野球の話をするのかな?
勉強の話かな?生活の話かな?
 
でも僕はラーメン以外の話は一切しません。
旨かったな〜 付き合ってくれてありがとう! 
じゃな!って帰るんです。
 
みんな、ポカーンとしています。
 
次の日は、中華に行きたいけど、どう?っていうと
子どもたちは、先生、しゃーないなぁって感じで
来てくれるんです。
一緒に何日か行くんです。
  
すると
彼らはすすんでグランドに早く来るようになりました。
最初は言ってこなかったですが
いつの頃からか「昨日はごちそうさまでした!」と
自然と言ってくるようになりました。
  
やる気(意欲)を上げたかったら、
その前の感情を上げると自然と上がってくる。
 
生徒とラーメン屋さんに行ったとしても
学校の先生は学校の話やクラブの話、心の話とかして
しまいがちです。
 
やる気を上げようとばかりに
やる気に火をつけようとするのです。
 
やる気(意欲)を上げたいなら、その前の感情を
上げてあげれば、勝手に上がってきます。
勉強も同じです。
分からない問題があれば、その前に戻ることです。
感情を上げることが、やる気スイッチをオンにするのです。
 
 

 
 
天秤の話をします。
右の皿に10gの分銅を乗せると、右に傾きます。
 
そこで自転車に置き換えて下さい。
傾いた状態で自転車を加速することはできません。
傾いた状態で手放し運転、両輪ジャンプなど応用はできません。
 
子どもたちも同じで傾いた状態では
成長の加速ができなくなり応用もできません。
  
世の中のすべては二極性で成り立っています。
プラスとマイナス、男性と女性、陰と陽、満潮と干潮
表と裏、発信と受信など、どちらが良い悪いではなく
すべてにおいて二極性でバランスを保っているのです。
 
そこで選手に質問するんです。
天秤の右の皿に運動を乗せると、左には何を乗せる?
「休息」「勉強」と答えます。
もちろん大切ですが、技術のレベルを上げる際には
「感覚」を乗せるんです。
 
例えば、どれだけ力強いスイングをしている打者でも
目をつぶっていたら打つことはできません。
 
逆にスイングがおかしくてもボールを
捉える感覚(視覚情報の取り方)が素晴らしかったら
打ち返すことができます。
技術練習は大切ですが、感覚(五感)を研ぎ澄ます練習も
していかないと天秤は傾き、技術向上の加速にブレーキを
かけてしまいます。
  
心のメカニズムにも二極性があります。
例えば知性において
「知識(受信)」と「知恵(発信)」
「質問(発信)」 と「 教えてもらう(受信)」
バランスをとれている子供は、野球や勉学も伸びてきます。
近頃、教育現場において、子供たちは受信型になっており
教えてもらうばかりになっています。
 
自分から質問したり、強い意志を持ったり
教えてもらったことを変換して出す(知恵)などに
楽しみを見出してくれると、バランスがとれると
みるみる伸びていきます。
 
学校行事やクラブ活動の場が「発信」をする場です。
学校の中では「授業」と「学校行事、クラブ活動、学級活動」で
バランスをとることが大切です。
だからこそ、クラブ活動ではやらされ感のあるものに
してはいけないと思っております。
 
バランスが取れれば、中心が見えてきます。
中心が分かるととても楽しくて、楽にいられます。
自転車を乗るように。

 
では心と体のギャップを実感していただきます。
 
2人一組になってください。
ひとりは、あの壁の時計に正対して立ってください。
そして利き手を伸ばして、時計の12の文字を
人差し指で指してみてください。
 

  
もうひとりの人は、指をさしている人の
後ろに立ってください。
そして前の人が、ちゃんと時計の12の文字を
指しているか確認してください。
  
どうですか?
笑っちゃいますよね。
前の人は12の文字を指しているつもりですが
後ろから見ると、まったく違うところを
指しているのがよくわかると思います。
 
頭(脳)では的をめがけているんですが、
体(利き手)が的を外れているということは、
頭(脳)と体、心と体が一致していないということです。
  
野球でいうと
ピッチャーはキャッチャーのミットをめがけて
投げているのですが、狙った所に投げられない。
 
これは精神的なことばかりではなくて
指導者は選手のイメージのギャップに大きなズレが
あるということの認識をもってあげなければ
いけないということです。
 
では、今から心と体が一致させることをやります。
非常に単純なことです。
  
先ほどのように
ひとりは、あの壁の時計に正対して立ってください。
そして利き手を伸ばして、時計の12の文字を
人差し指で指してみてください。
  
もうひとりの人は、指をさしている人の
後ろに立ってください。
そして前の人の利き手(利き腕)を持って
これが正しい位置(時計の12の文字)ですよと
導いて指してあげてください。
 

  
前の人は、自分が正しく指していると思っているので
「ウソ!」って驚くと思います。
これほどズレていることに気づきます。
 
教えてもらう人は何も深く考えずに。
「そうか、この方向が時計の12を指しているのか」
と感じでいいんです。
その教えてもらった感覚を信じて、自分の体と感覚を信じて、
何度も指をさしていると、目をつぶっていてもまっすぐ正しく
させるようになります。
  
アスリートは素直な子がよく伸びるっていいます。
この指さしも、素直な子はすぐに覚えます。
 
これができる(心と体の感覚が一致する)と
ピッチャーの子は目を閉じたままでも
めがけたところにボールが投げられるようになります。
  
また、目をつぶっていてもターゲットは
残像として残っていますので、
残像に残っている時間が長いということは
(雑念がない状態になっています)
頭がスッキリしている状態なので
記憶力が良くなり成績も上がるわけです。
  
頭ばかり使ってしまいがちな現代こそ
体の感覚が鈍りがちになります。
そうすると体のセンサーが鈍くなり、
危機管理能力の低下となったしまいがちになります。
またKYにもなりがちになります。(笑)
 
「察する」ことは、日本人の誇れる文化です。
今こそ、感じる力(感覚)を大切にするときなのです。
 
※時計へ正対する様子はこちらの映像もご参照ください。
  〈第4限目おわり〉